電話が鳴る
「御茶ノ水まで出て来い!」
直ぐ、電車に乗り、御茶ノ水に・・・・・
通称『スキー、スノボー通り』を歩いてみた。
スキースノボー用品の店が沢山並んでる。
日曜この通りを歩くのは、十年以上ぶりだ。
どの店には、お客さんで一杯だ。
すれ違う人たちの手には、大きな袋を持っている。用品を買ったのだろう。
ふと、この人達のうち、何割がスキー用品を買いに来たのか、考えたくなった。
1割かな?くだらないことを考えていたら、石井スポーツの前に居た。
待ち合わせの人は、店の前に居ないようだ。店内で待つか。
店内には、沢山のお客さんで混雑している。
ここは、スキーの聖地か?と思われるほど、スキー客でいっぱい。
今日の目的は、ブーツ。色とりどりのブーツの中で、ひときわ光る靴を見つける。
そこだけには、客が居ない不思議な空間。
引き寄せられる、ブーツを手に取る。
『カッコいい!』
メーカーも気にせず、値段も気にせず手にとってしまった。
実は、もう買うメーカーを決めていた。
H谷さんから、いいものがあると言われ、それを買うつもりで来た。
良いといわれた物は、一度も見たことがなかったし、調べても居なかった。
薦められるものと違うと思い、棚に戻そうとしたら、肩をたたく人が・・・・H谷さんだ。
「どう?良いでしょう」
「えっ!これがお勧めのもの?」
何と運命的な出会いなんだ。天は、買えといっているのかな?
「カッコいいですね。でもサイズがあるかな。」
人気が有って、もう在庫が無いかもと前から言われていた。
「そうだな、店の人に聞いてみよう。」
なんと、手に持っていたのが、私のサイズに合うと言う。
これは、逃れなれない運命だ。なんだか怖くなった。
試履。見た目より中は広く足があたらないようだ。
30分履いても大丈夫なので、私の足にあっている可能性が高い。
他も履いてみようと思ったが、他人に獲られそうなので、履き続けた。
店を出る頃には、人通りも少なくなっていた。
私の片手には、領収書が握られていた。

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